パン屋のパンセ
90歳。
透明なユーモアと
かなしみと、
不変の
みずみずしさ──
『食卓の音楽』から二十余年、
待望の第2歌集。
栞=
井辻朱美「〈世界〉化力」
松村由利子「焼きたてのパンの香りのように」
穂村弘「胸という一まいの野を」
ゆびという さびしきものを しまいおく 革手袋の なかの薄明
卵立てと 卵の息が 合っている しあわせって そんなものかも知れない
大文字で はじまる童話 みるように 飛行船きょうの 空に浮かべり
星空が とてもきれいで ぼくたちの 残り少ない 時間のボンベ
止まりたい ところで止まる オルゴール そんなさよなら 言えたらいいのに
装幀/真田幸治
- 発行年:
- 2010年
- 状 態 :
-
B 表紙によごれ 状態について
- 新品
- ほぼ新品
- A (古本として綺麗な状態)
- B (古本として経年変色などある状態)
- C (目立つ汚れや傷み、書込みあり)
- サイズ :
- A5判 (148×210)
- 製 本 :
- ソフトカバー
- 出版社 :
- 六花書林