霊園通り南
光なんてなくても
愛と目は 同じ発音
黄色と緑は
落ちる手前に告白しあい
海沿いのもののけに
なると思うよ
裏声ちょうだい
くちびるの灰で
石を動かして
しげみをこだまして
栽培手帖に
燃えるようなあとがきをそえて
夜はすぐに
図鑑どおりになる
畳におちる隕石で
あなたのにおいがついた
パジャマが焦げる
けど、焦げても着ないと風邪をひく白亜紀
「裸のままで」より
冷静な言葉の佇まいをパズルのようにはめ込んでゆくと、
鈴木康太の切ない景色が浮かびあがってくる。
- 発行年:
- 2022年
- 状 態 :
-
ほぼ新品 状態について
- 新品
- ほぼ新品
- A (古本として綺麗な状態)
- B (古本として経年変色などある状態)
- C (目立つ汚れや傷み、書込みあり)
- サイズ :
- 四六判
- 製 本 :
- ハードカバー
- 出版社 :
- 七月堂