土間の四十八滝
死者たちの現世への哄笑が鳴り響く、言葉の噴水。
芥川賞作家・町田康。かつて「町田町蔵」の名で音楽活動していたなど、
彼の表現の原点である「詩」は、独特の言語表現やリズム、キャラクター、モチーフが溢れている。
土間のブチャラン
政治のブチャラン
滝滝滝滝滝滝滝滝
土間にたどり着いて水を吹いている
純粋な水は
僕の脳で濾過されて噴出している
詩の言葉は権力という漫才の太夫の言葉?
それとも才蔵の言葉?
町田康(まちだ こう)
1962年大阪府生れ。町田町蔵の名で歌手活動を始め、1981年パンクバンド「INU」の『メシ喰うな!』でレコードデビュー。
俳優としても活躍する。1996年、初の小説「くっすん大黒」を発表、同作は翌1997年Bunkamuraドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞した。
以降、2000年「きれぎれ」で芥川賞、2001年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、2002年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、
2005年『告白』で谷崎潤一郎賞、2008年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。
- 発行年:
- 2001年
- 状 態 :
-
A 状態について
- 新品
- ほぼ新品
- A (古本として綺麗な状態)
- B (古本として経年変色などある状態)
- C (目立つ汚れや傷み、書込みあり)
- 製 本 :
- ハードカバー
- 出版社 :
- メディアファクトリー