文士の風貌
上京以来70有余年に出会った文士たちのみずみずしい風貌に光る文章の魅力!
太宰治、小林秀雄、志賀直哉、尾崎一雄、永井龍男、大岡昇平、三島由紀夫をはじめ、
五十六人の文士たちの人物と作品への鋭い観察と批評が、哀切で軽妙な筆遣いにあふれる珠玉の随筆集!
井伏鱒二特有の軽やかな文章の中に、鋭く観察された作家の個性や当時の文壇の雰囲気が詰まっています。
様々な人物が登場し飽きることがないとても読みやすい短編集です。
目次
・GOSSIP- 佐藤春夫氏に就いて
・贋ゴシップ - 葛西善蔵氏に就いて
・作品手引艸 -宇野浩二氏の作品
・すべてを芸術に求める人-有島生馬氏に就いて
・まかぜ・こひかぜ-モダーン型の二人の作中人物(小杉天外)
・不如帰と民衆(徳富芦花)
・物悲しさと人生への努力(広津和郎・広津柳浪)
・朗らかなこゝろ-久米正雄氏について
・翻刻本の面白さ-佳人之奇遇について-(東海散士)
・正宗白鳥氏に就いて-挿話
・私の追憶の焦点-サゝナミ山人-(巌谷小波)
・挿話な挿話-谷崎精二氏について
・生活・芸術・人間-中村氏と加藤氏とについて
・挿話(森鴎外)
・五十何年前のこと(夏目漱石)
・坪内逍遥先生-または以前の不肖なる学生の所感
・「児を盗む話」の周辺事(志賀直哉)
・埋草(横光利一)
・追憶の岩野泡鳴氏(泡鳴忌に際して)
・青木南八
・田中さんのこと(田中貢太郎)
・嘉村さんの事(嘉村礒多)
・牧野信一のこと
・「ボア吉の求婚」の著者-中村正常の風貌
・ 亡友の諧謔(尾崎士郎)
・失礼な挿話(蔵原伸二郎)
・坪田譲治
・一度の面識(梶井基次郎)
・下曾我の御隠居(尾崎一雄)
・同人雑誌の頃(今日出海)
・永井龍男
・中島健蔵に
・堀辰雄
・器用・無器用(河上徹太郎)
・『人形』その他(小林秀雄)
・大岡昇平と宮入貝
・深田久弥
・四十年前のこと(久保田万太郎)
・武田麟太郎のこと
・太宰治のこと
・田中英光氏の印象
・亀井勝一郎
・亡友中村地平
・瀧井さんの釣(瀧井孝作)
・木山捷平詩碑
・上林暁氏を悼む
・三好達治
・青柳瑞穂と骨董
・その印象(火野葦平)
・私事記(中村光夫)
・入隊當日のこと(海音寺潮五郎)
・定本木下夕爾句集序
・「秋津温泉」解説(藤原審爾)
・戦前戦後(大宅壮一)
・事務所のこと(三島由紀夫)
・天馬の馬糞石(開高健)
- 発行年:
- 1993年
- 状 態 :
-
A 状態について
- 新品
- ほぼ新品
- A (古本として綺麗な状態)
- B (古本として経年変色などある状態)
- C (目立つ汚れや傷み、書込みあり)
- サイズ :
- B6判 128×182
- 製 本 :
- ハードカバー
- 出版社 :
- 福武書店